平成25年度  秋季(10月度)
「全国代表者・役員会議」開催報告

平成26年1月14日


 台風一過の爽やかな秋を迎えた10月27日(日)、靖国会館(東京千代田区)において、本年最後の「秋季 全国代表者・役員会議」を開催した。「全国代表者・役員会議」は、全国各地の役員、全国社友会、議員同志連盟の諸先生が一堂に会して年に四回開催される拡大会議である。


 今回の会議は、11月2日にロシアの外務大臣と国防大臣が来日して、日ロ関係ではじめてという日本の外務大臣と防衛大臣が2+2の方式で会談することから、北方領土問題に精通する専門家のサルキソフ・コンスタンチン博士の講演を中心にした会議となった。


 サルキソフ博士は平成21年の日本青年社ロシア訪問のお力添えを頂き、同年の「全国議員同志連盟・社友総会」。昨年の「全国議員同志連盟・社友総会」でも基調講演をいただいています。



 会議は、午後1時30分、高橋克己運動局長の指揮による国民儀礼に続いて、澤井和美総本部長の開会挨拶で開会した。


 日本青年社代表挨拶では、亀田晋司副会長が「本年は記録的な猛暑が続いた異常気象でした。……あの未曾有の大震災から2年半経過したわが国は、東京オリンピック・パラリンピック招致開催決定するという大変喜ばしいニュースが流れました。あのプレゼンでは女性キャスターの「お・も・て・な・し」という一言によって、素晴らしき日本の文化を表現しました。私たち日本人には祖先から脈々と受け継がれた相手を思いやる精神、いたわりの精神、また譲り合いの精神、自己犠牲の精神と言った無私無欲の精神は、日本のよき伝統・文化・歴史に根強く宿っています。この精神こそが私たち運動家にとって基本であり、求められるものではないでしょうか。そして本日、サルキソフ・コンスタンチン先生をお招きし68年を経過するもいまだに解決を見ない北方領土問題に関する貴重なお話しをされると思いますが、昭和28年の奄美群島、同43年小笠原諸島、同47年の沖縄返還と歴史に見られるように、決して理想論に基づいた一括返還だけが解決の方法ではなく、現実論に照らし合わせ「奪いあえば足らぬ 分け合えばあまる」と言い詩があるように、日本の良き思いやりと労(いた)わりの精神をもって取り組むことによって返還は実現するのではないかと思います。」と挨拶した。


 議員同志連盟会長と全国社友会会長は、松村茂夫議員同志連盟会長が「先日NHKでうつ病についての特集をやっていました。うつ病が大変増えているそうです。うつ病はストレスが一番大きな原因だそうです。ストレスというのは心のゆがみとかひずみのことなんです。例えばお金の分け合いでAさんとBさんでお金を分けるとき、AさんがいっぱいでBさんが少ないとBさんにストレスがかかるんです。それで今度はAさんが少なくてBさんがいっぱい貰うとBさんは少なかった時よりもっとストレスがかかるんです。平等だとストレスはかからないそうです。そのストレスがうつ病の原因なんですが、アフリカのある種族は捕った獲物を全部平等に分けてるのでストレスがないんだそうです。いま私たちの世界で平等というのはありません。みんな色々な格差がありますがそのためにストレスを持っていたのでは駄目です。ではどうしたらいいのか。それは平等ではないんだけどそれをストンと胸に落ちるようにして消化してしまう。そういう考え方に立つということがとても大切なんだと思います。
 質量不変の法則として太陽は水素を燃やしてヘリウムを生んでいるのですが、その核融合した質量の結果はいつも一緒なんです。私たち一人ひとりも色々なものが入ったり出たりしてますけどトータルはいつも一緒です。だから足りなかったならばその足りない分は何かで補っているわけです。例えば、その足りない分の変わりに自分は違うものを学んでるという考え方です。
 ストレスというのは色々な不満からくるのもですから、そういうものは正面から受けてストンと腑におちるように納得をするという生き方はとっても大切だと思います。私たちはそのような生き方の中から、国を愛する、仲間を大切にする、祖先を敬う。と言うような精神が光ってくるのではないかなと思います。それが【武士道】の生き方だと思います。私たちはそんな生き方を美しくやって行ければいいなと考えています。皆さんも心を一つに合わせて頑張っていただきたいと思います。…」
と挨拶があり、


 続く小林明全国社友会会長は、「松村先生からストレスの話しがありました。私はもう最近ストレスばっかりなんです。今日山梨からここに来るまでに石川のサービスエリアに寄って来ました。そうしたら案内所の上に英語の表示で書いてあるわけです。この高速道路に日本人以外の外国人が何人通るのかなと思ったんです。日本語で案内所と書けばいいものを、何も英語の表記する必要はないんじゃないかと思いました。僕はそういうところからストレスを感じるんです。
 昨日も新聞を読んでたら、昭和30年以降、中国に約30兆円、韓国にも数兆円の援助をしているらしいんです。そんな国に高飛車に出られたり、バカやろうなんていわれる筋合いはない。有り難うと言われて当り前じゃないですか。私は日々の生活の中でも人の恩はしっかり胸に刻んでいるつもりです。そういう生き方こそが日本人だと思う。…皆さん私たちは正していきましょうよ。それが日本青年社の求めているもので民が求めているものだと僕は信じてる。」
とユーモアを交えて挨拶した。


 続いて“北方領土問題”「日本青年社とロシアの関わり」と題してロシアのサルキソフ・コンスタンチン博士の講演が行われた。
(講演詳細はこちら記事参照


 講演の後、大久保叡統括長による本年の北海道キャラバン隊活動報告があった。(こちらの記事参照


 会議の休憩時間をはさんで、今期37回を迎える11月18日(日)のタイ王国カンチャナブリ県『平和祈念公園』秋季大祭について、千葉州時各県奉賛会から、
 今から18年前の平成7年に建立した『平和祈念公園』の意義と、第37回奉賛の旅の日程説明がされた後の総括では杉山洋会長補佐が、日本青年社が取り組んだ北方領土問題を振り返りながら、現在の日本青年社が取り組む北方領土返還実現に向けた運動の取り組みについての話があり、役員会議は滞りなく終了した。
(杉山会長補佐の総括はこちらの記事参照