平成22年10月13日、
ロシア国営テレビの取材を受ける


平成22年10月18日

取材内容:メドベイジェフ・ロシア大統領が北方四島に行くことに日本から抗議があるが、そのことについてどう思うか


出席者:議員同志連盟会長 久喜市議会議員:松村茂夫
                日本青年社会長補佐:杉山 洋
日本青年社総局長:山本正實


回  答:北方四島は日本固有の領土であり、領土返還なくして日ロ友好はありえない。然しながらメドベイジェフ大統領が北方四島に行くことについては反対しない。それは北方四島はロシアが実効支配しているのだからロシアの法律が適用されてもおかしくないし、北方四島が日本に返還されるときも綺麗に整備されていたほうが良いからだ。

 又、現状において日ロ両国が友好を深めることは難しい。日本国民はロシアに大きな不安を持っている。信用していない。うそつきな国だと思ってる。

 それは昭和21年の日ロ不可侵条約の破棄、日本人のシベリア抑留、戦後に始まった北方四島への軍事侵攻での占領を知っているからだ。そのようなロシアを誰が信じるのか。ロシアにも国民感情があるだろうが日本にもそういう国民感情がある。だからロシアは日本国民が持っているロシアへの不信感を払拭する動きをすることが必要だ。

 しかし日本青年社は他の考えを持っている。それはかつてのソ連は話し合いの出来ない国であったが、ソ連崩壊後のロシアは話し合いが出来る国と認識している。だから昨年3月、日ロ両政府の領土返還交渉を進めるためにロシアを訪問して政府要人や外務官僚と話し合いをした。学生との対話集会も実現した。その目的についてだが、我々は、日ロ間の領土問題を解決する手段として頑なな日ロ両政府の交渉に留まらず、日ロ両国民が両国の国民感情を理解しあう必要性があると考えたからだが、今はロシアを訪問して良かったと思っているし、その後も我々なりにロシアとの交流を深めている。それは領土問題解決への道だし、ロシアにとって必要な日本、日本にとって必要なロシアの現実を知ることが出来るからだ。日本のマスコミも色々な報道をしているが我々は今後日ロ間でいろいろな段階を超えながら、何かしらの方法を駆使しながら北方領土は帰ってくると確信している。

 最後だがメドベイジェフ大統領が北方四島に入るなら、北方領土海域は日本の海であるにもかかわらず、安心して漁礁をすることの出来ない北海道漁民の現状もしっかり見るように伝えて欲しい。