モラル・倫理・道徳の確立は喫緊の課題

平成18年10月31日


 このところ毎日、殺人や放火などが報道されないことはない。このまま放置しておけば、日本社会の秩序が崩壊するといった、極めて危険な状態にある。

 基本的には戦後体制の膿がどっと溢れていると、考えるほかない。資本主義社会は歴史上、最良の社会であるが、そこに無政府性がひそんでいることから、このような事態は想定できていたのだが、世界の先進的な国や民族がかかる傾向を阻止してきたのである。

 その中で日本は、世界の中では最良な国家、民族だ、と言われてきた。この日本が規範とならなければ、資本主義世界はどこへ行くのか、誰も知る由がないのが現実だ。私たちがただ放置しておいては、とんでもないことになるのは先に述べた通りだ。

 だからこそ私たちは、モラル・倫理・道徳をいち早く世界にアピールすることが、何よりも重要なことになる。私たちは若者が悪いと言っているのではない。例えば今年の夏の甲子園で活躍した早実の斎藤投手や、卓球の愛ちゃん、ゴルフの藍ちゃんが際立ってさわやかに見える(たしかに、さわやかなのだが)ように、決して未来は捨てたものではないと考えられる。

 私たちはこういう時代だからこそ、ネガティブな思考を廃し、ポジティブな思考に転換することによって、“ホリエモン”に代表される拝金主義を一掃し、健全な資本主義の道を歩むものでなければなるまい。