2003年04月28日
編集委員会

 先に開かれた「米・中・朝」の三者会談で「北朝鮮」は非公式に自らの核武装を米国に伝えたという。

 これがもし事実なら「朝鮮半島の非武装化」「日朝合意」に対する背信行為ばかりでなく、北東アジアの平安と安定を裏切る者であり、我々は徹底して糾弾と、日本の国防の在り方に方針転換を迫る者である。

「核武装」断じて許されないのだ。 


(1) 「北朝鮮」が金王朝の軍事独裁国家、犯罪国家、そして国民大衆が飢えに苦吟していることは周知の事実だ。加えて「核武装」によって韓国、日本に脅威を与えようとしていることはこの10年間、何の変わりもない。大きく変わったのは、「国民大衆が飢え」に貧していることだ。二千万人強の国民に百万人の常備軍が存在し、自給自足ができない国ではこれは致し方ないことだ。世界の人々はこうしたとんでもない国でも国民大衆に対する人道上の問題として食料援助、重油(石油)の援助をしてきた。

 こうしたことは「北朝鮮」が「平和と安定」「国民大衆を大事にする」ことを期待しての行為である。


(2)
 にも拘らず、北朝鮮は「国民大衆」の抑圧を強め、なんと背信行為である「核武装」「軍事力頼み」に浸走っている。国民には草の根連動ならぬ「草の根食事」を強いている。こうした事実を廃絶させ、金王朝を打倒し、政府を国民大衆が手にすることが今、喫緊に問われている。

 このためにも、米・中・露・韓・日の任務は重大だ、といわざるを得ない。


(3)
 米国がイラクで垣間見せた軍事力で「北朝鮮」を相手にすれば、その行く手は目に見えている。「北朝鮮」はソウルが火の海になる、日本の対して反撃すると豪語しているが、ピョンヤンが火の海になって、韓国、日本は最小限の被害になることが大だ。ただ北東アジアが不安定になることは、「中国が世界の工場」になっていることから、今日でも世界経済が不安定の中、その不安定に拍車がかかることも想定され、先に書いた五カ国が一致協力して「平和的解決」を図ることがベターだ。と現段階ではいわざるを得ない。


(4)
  さて、ここで問題になるのは日本人の「国防意識」だ。有事法制は、与党・民主党の賛成多教で緊々に成立するが、日本人の「国防意識」を変革するためにも絶好のチャンスであり、「普通の国」になる一里塚になると私たちは考える。

 「北朝鮮」の仮想敵国は日本で、ミサイルは日本に向いている軍隊が「仮想敵国」をつくること自体当然だ、と思うが、仮想敵国扱い日本の自衛隊は何をしているのだろうかと危惧せざるを得ない。ただ「日米同盟」頼みでは心細いといわざるをえない。率直にいえぱ日本はしっかりとした世界戦略を持って「国防」に対応すべきだ、ということである。このことを言い換えれば、第二次世界大戦で、独・ソ、日・ソ不可侵条約があったように、どこの国が嫌いがどうかではない「国益」を先ず尊重することだ。


(5)
「北朝鮮」の核武装が表面化した現在、日米同盟の強化と、場合によっては「日・中」「日・露」の安保条約も視野に入れるべきであり、「国益優先」で世界戦略を持たなくてはなるまいということだ。何しろ「憲法九条」は改正しなくてはらないが、「改正」には「時問」がかかる。いたずらに時間をかけていては「北朝鮮」の「核武装」に「日本が限られた法案で臨まなくてはならない現実に直面している、ことを示唆、現実を突きつけている。

 ありとあらゆる方策で「北朝鮮」の「核武装」を解体させる必要がある。

 場合によっては「専守防衛」下の日本が世界で「プルトリウム大国」であり、「核武装」の早急な技術力を持っていることを内外にアピールすることすら考えなければならい緊張下の「北東アジア」であり、このことを国民に浸透させることが大切だ。


(6)
 確かに「平和」と「繁栄」は良いことだ。このことがあって現在の日本がある。だが世界の現実は緊張と戦争が絶えなかった現実をしっかり見ておかなくてはなるまい。

 北朝鮮の「核武装」「日本攻撃」はその現実に直面下と言うことであり、「自国は自分たちの手で守る」との考え方なくして、世界に適用、発言できる国とならないことを肝に銘じることが大切だ。


(7)
 最後に再度訴える!いびつな金王朝を北朝鮮は打倒し、そのためには仲居各国は協力を惜しまないことを宣明する。