特別企画
日本青年社の目的とその活動を語る座談会




【座談会出席者】


●杉山 洋 会長補佐  ●加藤順一 副会長

●亀田晋司 副会長  ●大久保叡 統括長

●松山榮貴 総隊長  ●関戸一誠 情宣局長

 日本青年社は結成から五十有余年にわたって民族運動に携わってきました。中でも平成十一年に右翼民族派改革元年・新たなる民族運動の構築をスローガンに掲げて意識改革と体質改善を図った以降の日々の活動と存在は大きく変化してきました。そこで今月号から特別企画として「日本青年社の目的とその活動を語る」座談会を連載記事として掲載します。


検証!間違いだらけの戦後教育


【司会】 日本青年社は昭和三十六年に楠皇道隊として結成され、昭和四十四年に日本青年社と改称して現在に至っています。特に平成十一年に松尾会長が打ち出した「右翼民族派改革元年・新たなる民族運動の構築」のスローガンは、全社員は職業につくことの徹底と若い社員の人材育成、社員は民族派活動家であることに誇りを持って日々の生活では常に襟を正した行動をするということを目標にした意識改革と体質改善に取り組みました。以来日本青年社はひとつひとつの活動のテーマを打ち出し、そのテーマに沿った運動に取り組みながら現在を迎えているわけです。また日本青年社は現在二十数名の地方議員で構成される議員連盟と各地に三十数団体の社友会が設立されており、年を重ねるごとに多くの理解者を得ています。しかしまだまだ偏見と誤解を受けている部分も見受けられます。ですからもっと多くの方々に日本青年社の真実を知っていただくために皆さんにはそれぞれの角度から語り合ってもらいたいと思います。


【杉山】
 多くの方々に日本青年社を理解していただくためには我々が何のために運動をやっているのかということを知ってもらわなければなりません。ですから今回からはじまる座談会シリーズは、その基本的なことをかえりみながら具体的なテーマと取り組みについて進めていこうと思います。


【司会】
 皆さんは何を目的として運動しているんですか。


【亀田】
 国家、社会、そして様々なしがらみの中で政治家が取り組まない問題や取り組めない問題が沢山あります。たとえば領土問題、拉致問題、環境問題、農業問題など全てが利害や既得権益にこだわる政治家が国家国民をないがしろにし、国益をかえりみない現実が沢山横たわっています。ですから、そのような事柄を進展させて解決させるのが我々民族派、特に日本青年社の使命であることを全社員が認識をして運動に取り組んでます。

【大久保】
 日本青年社は平成十一年から意識改革と組織改革に取り組んでいますが、今は大きく変わってきたことは事実だと思います。それでもまだ社会から誤解の目で見られている部分があるということは、我々がまだ自己の確立を明確に示せていないことや日本青年社の実態がわからないというとこにあるのではないかと思います。

【司会】
 なるほど、基本的な運動の取り組みについてはHPなどで公開しているから理解できるけど内面的なことが見えないので理解しにくいのではないかとことですね。

【大久保】
そうです。ですからHPを見たり我々の運動を知っている人は理解してくれるけどそうでないとまだまだ難しいところがある。それは我々の日々の運動の中で、自分たちが基本とする自己犠牲の精神だとか奉仕の心を忘れてしまった運動をしているとそういうことにつながっていくんではないかな。でもその思いを忘れずに相手のことを考えてマイクを持てばそんなことはないと思うが、そのことを怠っていると一般的に言われている右翼=うるさい=怖い、というイメージを人に与えてしまうんではないかと思います。ですから私は運動によってはマイクを使って我々の主張を正しく訴えることも必要ではないかと思います。

【司会】
 それは、今までの街宣活動のことだと思うけど、日本青年社は街宣活動は我々が取り組む運動方法の一つでしかないと考えているので総本部としては数年前からやっていないし、各支部が定期的に続けてきた定例の啓蒙活動や地域の人たちにどうしても伝えたいことがある場合のみ広報車として使用することを認めている活動のことですね。

【大久保】
 そうですが、それは街宣車を一つの道具として考えるからそういうことになってくるけど、私は国民大衆の代弁者として多くの人の意見や声を代弁する。あるいは数人で何百人、何千人の人たちの声として表現するということであるならば街宣活動だって必要だと思っています。でも私も今は広報車として使用していますし、多くの人たちの声を代弁した意見をスピーカーを通して世論に訴えることもありますが、心を持って静かに訴えれば聞く人たちも出てくると思う。でも、そのときに自己のためにとか団体の営利のためにといった考えでマイクを持つとどうしても声が大きくなったり語尾が強くなるので、それを聞いた人たちは怖い、うるさい、いらないと言うことになってしまうのではないだろうか。


【杉山】
 問題はこういうことじゃないかな。運動の方法だけど自分たち独りよがりでなくて国民大衆とともに運動をやってこうとするときは絶対に国民の支持がいるわけだよね。だから自分だけが正しいと思っても国民の九割が反対しているような運動はできないわけだね。だから圧倒的な国民の支持を得るためにはその国民の支持のもとに我々が進んでいく。またその支持を得るために運動してゆくと言う形の基盤を国民大衆というところに置いたときに我々の運動の体質が変わってきたと思う。つまり我々がもしテロに走る団体として自らを決めたならば国民の支持なんかいらない。自分たちが正しいと思うことは突っ走ってしまえばいいということになってしまうんだからね。そうすると自ずから街宣車の使い方もどちらかというと自己満足的になってくる傾向にあるんだね。しかしそれで未来が開けるかということから我々はそういう路線ではなく国民とともに歩んでいく。そういう民族派団体にならなければだめなんだ。つまり民族と言うのは個ではなく、民族と言う集団があるわけでその集団の上に我々が突き進んでいくんだという思いが強いから、日本青年社は社友会とか議員同志連盟とか、そういう人たちと一体となって現在を築きあげながら組織を拡大してきたんだね。


【加藤】
 それと日本青年社はいつもテーマを持って運動してきました。そのテーマは色々あって昭和五十七年には自衛隊違憲論を打ち出しました。これは現行憲法に照らし合わせれば誰でも一目瞭然のことですが当時はみんなが驚きましたね。でもあれは自分たちの立場が明確にされてない自衛官も憲法改正に立ち上がって国を護ることのできる国軍になって欲しいというような自衛隊の自立を促すラブコールであったし、憲法改正に向けた逆転の発想でもあったんですね。


【司会】
 そうですね。当時「憲法改正の突破口を拓く」ために「自衛隊違憲論」を打ち出したんですが世間から見たら非常に斬新なスローガンでした。


【加藤】
 また現在も「自然と共生 環境と調和」とか「東京裁判再審請求署名活動」なども継続して取り組んでいる大きなテーマじゃないですか。尖閣諸島実効支配活動も昭和五十三年に日本の領土主権を護るために尖閣諸島に灯台を建設して、この灯台が正式に海図に載ることを求めて二十七年にわたって運動していたわけですが、この運動も平成十六年に政府の申し出を受けて翌十七年の二月に灯台が正式に海図に載って国有灯台になりました。

 また話しに出てる街宣活動ですが、我々も昔は新橋や池袋などで毎週やってきました。しかし時代の流れというか近年はインターネットとかバーチャルな世界で国家とか日本のことを考えたり訴えたりする人たちが多くなってきました。現在はそういう状況じゃないですか。日本青年社もそのような時代の流れの中で運動を展開してきたから、今を知らない人たちから誹謗されたり誤解されたりすることもあるようですが、それでも日本青年社は多くの人たちの共鳴と賛同を得ていると言うのは、みんなが常に一つのテーマに向って真摯に取り組んでいることが大きな理由だと感じますよね、


【大久保】
 平成十一年の右翼民族派改革元年も同じことですよ。当時私はこのスローガンに疑問があったけど、それを松尾会長は自身の言葉で何度も社員に語りかけていました。それから十二年が経過した今、本当に社会環境が大きく変わりました。そのようなことの積み重ねの中で日本青年社は純粋な保守民族派団体と位置づけられたんですね。平成十一年に松尾会長が打ち出したこの方向指針は活動方針ではないけど、日本青年社社員はみんなで襟を正して行動することを当然と思うようになりました。


ロシア連邦訪問

【司会】
 日本青年社という大きな組織がここまで意識改革と体質改善をなし遂げたことは凄いことだと思いますね。


【加藤】
 そうですね。日本青年社はいつもその時代時代が求めているものをとらえた運動に取り組みながら体質改善をやってきました。だからさっき話しに出ていた広報活動についてもこれから十年二十年先の民族運動につながるかもしれないし、戦後日本が忘れてきた昔のようないいものが子供たちの教育の場に取りいれられて来るのかもしれない。今の低堕落した惨憺たる国の惨状を見るとこれも夢ではないでしょう。


【亀田】
 それと日本青年社の運動は必ず何かの結果を出してますね。私も色々な運動に取り組んできましたが、ひとつひとつの運動に結果が出たことがわかると凄く充実した気持ちになるものです。これからは若い人たちにもその充実感を味わってもらいたいですね。


【司会】
 それではここで話題を変えましょう。日本青年社は尖閣諸島とか北方領土とか色々な領土問題に取り組んでいますが、皆さんは北方領土返還交渉の前進を図ることを目的として平成二十一年にロシア訪問しました。そして日ロ新時代の幕を開けてきたわけですが、このロシア訪問は平成十八年にロシア政府関係者が日本青年社に対し日ロ間の領土問題を解決するためにロシアに来て欲しいとの招請を受けたんですね。


【加藤】
 そうです。平成十八年の暮れごろにロシア訪問の話が出ましたが、当初は我々もこの話に驚いたんです。


【司会】
 どうしてですか。


【亀田】 日本青年社は民族派団体としてロシアがソ連時代にはもっとも過激な奪還闘争に取り組んできましたからね。ですからその後の二年間ぐらいは学者や専門家の意見を聞いたり、北海道漁民の声を聞いたりしながら北方領土問題を再検証していたんです。


【司会】
 どうして行くことになったんですか。


【加藤】
 それはロシアがどういう国で何を考えているのか行って見なければ分からないということもありましたが、一番大きな目的は、我々が日本の民族派として、何とかして領土問題を解決するための打開策を見つけてそこから問題を解決しようという強い使命感を持って行くことにしたんです。


【司会】
 それからもう一つ、日本青年社がロシアを訪問する前に松尾会長がロシア大使館で大使と会いましたね。


【亀田】
 ロシア大使の招待を受けて狸穴の大使館で大使と会食しながら領土問題解決に向けた意見交換をしました。


【松山】
 ロシアでは誰と話をしたんですか。


【大久保】
 モスクワではプリマコフ元首相、ガルージンアジア太平洋諸国局局長や下院議員です。またプリマコフ氏は現在商工会議所の会頭ですからロシア連邦商工会議所で会談しました。それとガルージン氏とは外務省でしたし、下院議員はロシア連邦議会下院でしたね。サンクトペテルブルグ国立大学も行きました。赤の広場のあるクレムリンにも行きましたけどね。

 

【司会】 ロシア共産党本部にも行ったんでしょ。


【関戸】
 そうです。ロシア共産党本部にも行きました。共産党本部では第一書記や第二書記とも話しましたが、今は政権党ではないので少し元気がないように感じましたね。


【司会】
 日本の右翼団体がロシア政府と会談するというだけでも画期的なことなのに、共産党と話し合うなんて昔は想像も出来ませんでしたね。


【大久保】
 私はロシアに行って思ったんですけど、領土問題を解決するためには日本ももっと柔軟性を持って前向きに交渉すべきだと感じましたね。でも昭和二十年八月九日のことは絶対に忘れないで念頭に置きながら平和的に返還交渉を進めるということが必要だと思います。


【杉山】
 北方領土問題だが、日本人はロシアの現実と言うものをもう少し知らないとならない。北方領土はかつてはソ連が、今はロシアが実効支配してることは明らかなんだね。だからこのことを抜きして物事を進めようとしても進みっこない。じゃどうするのかという問題が必ず起きてくる。ここにいる人はロシアに行ってきたから良く分かると思うけど、ロシア人は北方領土をロシア領にしたことを戦争の結果だと言ってるんだね。戦争の結果となると現在の状態を戦前の状態に戻すにはもう一度戦争をしなければならないと言うことになってしまう。それでは日本人はどのように思っているのか。暴力で取られてしまった島を暴力で奪い返すしか道はないと言うように考えているのか。それともロシアが何らかの形ですんなり返してくれると思っているのかということになってくるんだね。


【大久保】
 今の日本人の考えで言えば、武力で取られたから武力で取り返せというような発想は一〇〇パーセント出てこないわけですから、だから今までと違った方法というか戦略をもって交渉を進めるべきではないかと思います。私たちがロシアに行ったとき外務省のガルージンアジア太平洋諸国局長の言葉に、武力で取ったものは武力で取り返される。それともう一つ国民の納得できる解決方法ということを言ってたんですね。私はそれを聞いてロシアは日ロの経済協力とか民間交流を深めることで国民感情を軟化させながら平和的な解決をしたいという選択肢があるんではないかと強く感じましたね。


【杉山】
 それが現実論だろうね。


【大久保】 それとガルージン局長が民主党政権になったら領土問題についてロシア側からの進展はないですよと言ってました。これはロシア政府側が民主党政権をよほど軽く見てるのか信用していないのかということになりますが、このことはロシア外務省の高官も言ってました。


【司会】
 それとサンクトペテルブルグ国立大学で学生と意見交換をしたのではないですか。


【関戸】
 そうです。サンクトペテルブルグはモスクワからかなり離れていますが歴史のある綺麗な町でした。このサンクトペテルブルグ国立大学では、日本語を話すことのできる日本語学科の学生とは、お互いに日本語で自己紹介しあいながら実りのある意見交換をしました。

 

【加藤】 それとロシアの場合は、北方領土問題に対して戦争という歴史的な背景があって、ロシアが実効支配していることも戦争の結果だという言い方だからまだまだ話し合いをする余地はあるんですよ。しかし竹島の場合は日本が韓国と戦争したわけではないし、韓国が昭和二十七年に一方的に李承晩ラインと言う線引きをして竹島は韓国の領土だというような、自分たちの都合のいいように歴史を改竄しちゃう。でも杉山補佐が以前から言っているように日本が国際司法裁判所に提訴しようとしても負けることを知っているから決してそのテーブルにも載ろうとしないんですね。


【亀田】
 それは日本が抱えている領土問題の相手国は全部同じでしょう。


【大久保】
 今回はじめてロシアに行って感じたんだけど、ロシアは日本人が思っていることと同じような思いの教育をしている。ロシアの場合は旧ソ連時代を通じて北方領土はソ連が参戦して戦争で取った日本の固有の領土だったと教育しているんです。日本固有の領土と表現していることはいま加藤副会長が言うように正しい歴史を改竄して竹島を自国の領土だという韓国とは全く性質が違うと思います。


【司会】
 たしかに竹島問題と性質は違うかもしれないが、ロシアが戦争の結果と言うのはおかしいですね。旧ソ連は日ロ中立条約を一年残しながらそれを破棄して参戦してきたんだし、南樺太、千島列島に軍事侵略したのは昭和二十年八月十五日の後だからね。そして北方領土まで奪い取ったのは九月なのだから、戦争で取ったなんて教育は通用しませんよ。ましてや北方四島は千島列島ではなく明らかに北海道が行政区なんだから。


【加藤】
 ロシアは講和条約にも参加していないんだから今話に出た領土の帰属権も国際的には認められていないんです。だからロシアは領土問題があるということを戦略的に主張してるけれど日本が国際司法裁判所に提訴するといっても応じないんですね。


【大久保】
 でもロシアは日本との間に領土問題があると主張しているんだから、領土問題はないというよりも話しやすいんじゃないの。だからいままで解決を見なかった前進なき交渉だとか、国際法だとかということだけ言い並べてお互いに感情的摩擦を引きずらないで、日本もその主張を踏まえた上でもっと前向きな別の方法を用いながら問題解決の糸口とを掴むということも出来るのではないのか。


【杉山】
 うん。北方領土の場合はその可能性はあるね。


【加藤】
 そうですね。国家の外交政治を政府に求めても解決ができないときに民間が動いて交流を深めたりして、そこから解決の糸口を見出していくというのは世界の過去の歴史にも結構ありますからね。


【司会】
 日本青年社もそのことを踏まえながら何も前進しない領土交渉の扉を拓くために行ったんですね。


【杉山】
 そうです。ですから我々がロシアで話し合ったことは大事なことであり領土問題解決に向けたそれなりの成果は間違いなくありました。


【司会】
 それでは他の領土問題はこの次回にして、ここで日本青年社が取り組む中国の少数民族の独立と自由を訴える運動と中国の民主化推進運動はどうですか。これはアジアの安定と日本の安全のための大きな運動ですが。


【関戸】
 私はこの運動は壮大なテーマだと考えてます。
 日本青年社は昔から共産勢力の一掃をテーマに掲げてます。ですから非道極まりない一党独裁政権の共産中国は絶対に打倒しなければならないし必ず瓦解すると信じてます。だから共産政権に苦しめられている中国の近隣諸国の少数民族と連帯した運動は重要です。それだけではありません。中国の領土侵略を受けている太平洋諸国との連帯も必要です。

 また中国の経済発展は著しいと報道されていますが、それは一部の富裕層であり農民地区はその反対に苦しんでいます。

 ですから日本青年社は共産政権を打倒するためにこれらの国々や民族と連帯して共産政権を外から内側に封じ込め、内側からは中国の民主化を訴える人たちを蜂起させるということです。

 また、我々が取り組んでいる中国の小数民族と連帯した対中抗議デモも最初は決まった人しか出てこなかったが、日本青年社が家族や友人を誘い合わせるようになってから色々な人が参加するようになり昨年十一月APEC開催初日に合わせた横浜デモでは予想を遥かにうわまわる大勢の人たちが参加してくれました。


【大久保】
 あの横浜デモのとき、公安条例で決められたデモコースがあったんだが、神奈川県警の方が、日本青年社は統率のとれた整然としたデモを行う団体であり、責任を取ることのできる団体だからと言うことで、デモ当日に人通りの多い一番いいコースに変更してくれたんです。


【松山】
 それは凄いね。いま尖閣諸島が中国に狙われてるが、中国のこのような行為は日本だけじゃないんだよね。フィリピン、ベトナム、インドネシアなどいわゆる東南アジアの国々の近くの南沙諸島、西沙諸島の島々は何千何万とあるわけですが、中国はこれらの地域にも一九九二年に領海法と言うものを勝手に作ったんです。これは国際法をまったく無視した法律であって尖閣諸島も中国に入ってしまう。そして無人島のような島々をどんどんと自国領土に入れてしまったんです。

 もっとひどいことはチベット、東トルキスタン、南モンゴルなど中国に隣接している国々に民族解放という旗印のもとに中国軍をどんどん送り込んで常駐させ、武装力の弱い人たちが住んでいる地域を平気で乗っ取ってしまうんだね。

 更にひどいことには、自分たちの国で核実験すると大きな被害が出るから小数民族の住む地域で核実験をやってるんです。だから少数民族地域は放射能を浴びた原爆患者が多いんですね。それでも日本の世論も世界の世論も殆ど声をあげていません。

 また国際紛争を阻止するために戦後作られた国連もこの問題にはなにも言ってないんです。それは国連の常任理事国である中国が拒否権を発動したら国連は何一つ決めることができないことを証明してるといえる。


【司会】
 ひどい話ですね。


【杉山】
 それと中国国内では年間三万件の暴動が起ってるんだね。三万という数字はとても我々には考えられないことだけど、中国は広いからあちこちで暴動が起きてるんです。それを鎮圧するのに、弾圧かな、今中国政府は二千百万人の警察官を養っているんだね。とんでもない数字の警察官がいてデモを起そうとすればデモの周りは警察官のほうが多いという状態です。

 二千百万人という人間を警察官にしなければ暴動を鎮圧できないわけですが、そしてこのようにしなければ暴動を抑えきれないということこそが逆に中国の現実を示しているということになるんだね。だからこういう人たちが色々な意味で中国政府に不満を覚えて立ち上がるならば、中国共産党を打倒することは決して夢ではないといえるわけです。

 かつて日本でもあの清政権を倒すために孫文たちが日本に留学していたけど、日本人の心ある人たちは、中国の辛亥革命を指導した当時の若き学生たちを非常に応援したんだね。

 また日本人はインドの革命家たちもかくまったりして応援してた。そのときのインドの革命家が新宿の中村屋にカレーの作り方を教えたという話も伝わっているじゃないですか。

 このように日本の国は過去にもアジアの多くの国の若者たちを助けながら育てて本当の意味の民主化革命をしてきた。当時のそれは植民地解放運動だったけどそういうものを手助けしてきたんです。そういう意味からいって我々も共産中国に苦しめられている多くの少数民族と、東南アジアで中国の正に軍事侵略によって領土を脅かされている多くの国の人たちと固く手をつなぎ、そしてまた尖閣諸島を護り抜くための方向性の中で、中国自身を中からと外から追い詰めて、中国が余計なことができないように封じ込めていく、そういう運動の方向性を我々は定めなければならないと考えますね。


【松山】
 そうですね。私たちは常に運動を起すときに、この運動はどのような方向を向いているのか。どのような結果をもたらしていくのか。そのことを冷静に考えて正しい方向性を求めていくことが大切だと思います。


【亀田】
 それと一つの運動に立ち上がったならば全身全霊を傾けて結果を出すまで闘い抜く、これが日本青年社の運動でしょう。


【司会】
 話しがずいぶんと熱くなってきましたね。他には何かありませんか。


【関戸】
 最近の話しですが東日本地震災害に対して台湾から二〇〇億円近い義援金が届いているのに、日本は国交がないという理由で台湾留学生に奨学金を出さなかったようですが本当に情けない話です。これだって政府が北京の顔色ばかり伺っているからこんなふうになるんですよ。


【松山】
 挙句の果てには退陣が決まった菅さんは総辞職の一日前に朝鮮高校の授業料無償化適用の手続きを再開しろと指示したんだからどうしょうもないですね。呆れてものが言えません。


【加藤】
 話しは変わりますが、日本青年社の教育指導顧問・小池松次先生が提唱している食糧自給率の問題です。これは色々なテーマで話しをしている中で、経済的な問題がクリアされれば、順番から言って産業の活性化が進む、そして食糧自給率の問題に進むと思うんですが。


【杉山】
 食糧問題で一番大きいのはこのままだと必ず食糧難が来るということなんだよ。これは絶対的来るんだよ。

 世界の人口増加のデーターがもの凄いんだけど食糧と言うのは国家の安全保障と絡んでくるんだね。個々を考えないと単に価格の問題だけで考えると凄く危険なんだよ。

 だから最低限の食糧は必ず確保しておかなければならないが、これはアメリカとの問題もでてくる。アメリカは利益の国だからね、今までにも色々と日本と対立してるから食糧問題になると日本とアメリカが対立構造に入る可能性があるのだから、政府は本腰を入れて農業改革を進めて食糧自給率を向上させなければいけない。


【大久保】
 日本の食糧自給率何かも農水省はそれなりの数字を出しているけど細かく調べると殆どゼロといわれているんだから我々も真剣にこの問題に取り組まなければいけませんね。


【松山】
 そうすると農業問題は食糧自給率に関わる問題ですから国の安全保障にも関わってきます。ですからに急がないとならない大きな問題ですね。


【大久保】
 そうですよ。今まで減反だ減反だと言って休耕田を増やしてきたから、いざと言うときには米を作ることができないし、農家の後継者の数も減ってるじゃないの。そしていいことにして農業を株式化するような政策を進めているようじゃ日本の食料自給率をあげることもできないし農業の未来も守れないね。それだけじゃなくて日本の文化まで衰退してしまうから、そのための運動として重要なテーマの一つです。


【司会】
 そうですね。この問題も奥が深いから次の座談会のテーマとして大いに語ってもらうことにして、今回はこれから日本青年社が進むべきスタンスに触れて終わりにしたいと思います。


【加藤】
 日本青年社は国内問題にも海外の運動にも取り組んでいるわけです。そして松尾会長が右翼民族派改革元年を打ち出してから十二年が経ってその成果が出てるんですから今度は次に向けたスタートと言うことになります。だからこれからは違った形で色々なテーマを打ち出して全国の本支部に幅広く伝えてゆくことが必要だと思います。それと後に続く若い人たちの育成に力を入れるべきですね。

 また平成七年にタイ王国に建立した戦後失われた日本精神復活の原点として建立した「平和祈念公園」がカンチャナブリ県の貴重な教育財産として観光地に指定されたように、日本青年社の活動はそれぞれに結果を出しています。これからも取り組んだ運動は必ず結果を出すということを目標にして高く大きく羽ばたいていくことが重要だと考えてます。


【司会】
 色々な意見と今後の課題をありがとうございました。



(2)へ続く