平和祈念公園」建立十五年の歩み

平成22年7月29日

「平和祈念公園」建立のいきさつ

 平成7年(1995年)わが国が戦後50年の節目を迎えた年、心ある日本人は、この年の節目は戦後体制が終わりを告げる年になることを期待していたが、時の政権は国会で「戦争謝罪国会決議」を強行採決しました。しかし、戦後50年を経過したにもかかわらず遠い異国に地に屍を晒し続けている旧日本軍将兵の現実があることに心を痛めた日本人有志が、ならば民間人の手で、戦後五十周年記念大会を開催しようと、そんな思いから始まったのが、本年建立15周年の節目を迎えた「平和祈念公園」建立事業です。


「平和祈念公園」建立地が決まるまで


 「平和祈念公園」建立計画が進められる中で、もっとも有力な候補地となったのがタイ王国カンチャナブリ県です。その理由は、私たちはタイ王国とかねてより友好関係にある。日本とタイ王国は長い歴史を共有する友好国である。インパール作戦ゆかりの地である。地理的に映画「戦場にかける橋」で世界的に有名な観光地であることから立ち寄る人が多いなどですが、現実には計画から建立に至るまで関係者は幾たびとなくタイ王国を訪問して協議を重ねた経緯があります。


タイ王室から感謝状の授与を受ける


 平成12年、「平和祈念公園」奉賛活動を認められ、各奉賛会代表50名がタイ王室のプラティープ王女に謁見して感謝状を授与を受ける。

 同年、タイ王国政府・国家文化委員会より日タイ合弁財団法人「21世紀文化教育財団」の設立許可を取得。以来、カンチャナブリ市を中心の老人施設や子供の施設に対して数々の支援活動を続けている。


カンチャナブリ県名誉県民賞受賞


 平成17年、「平和祈念公園」建立地のカンチャナブリ県より名誉県民賞の授与を受ける。授与式は首都バンコクの陸軍将校クラブにおいてアジア和平日本委員会及びアジア和平タイ委員会関係者が見守る中で厳粛に行われた。


カンチャナブリ市名誉市民賞を受賞


 平成21年、「平和祈念公園」が建立されているカンチャナブリ市よりアジア和平日本委員会及び各県奉賛会代表五十名がカンチャナブリ市名誉市民賞を受賞。授賞式はカンチャナブリ市の歴史的名勝である泰緬鉄道に架かるクワィ側鉄橋を背景した河畔の会場で行われた。


日タイ交流記念館が完成


 平成21年、平成22年の「平和祈念公園」建立満15周年記念事業の一環として園内に「日タイ交流記念館」建設工事に着工。記念建物はすでに完成。12月の記念大祭には日タイ両国の歴史ある古美術品が展示された二階部分の開所式が行われる。