令和元年 北海道キャラバン隊

 

令和元年「北海道キャラバン隊」 活

城東本部副本部長 林  清 次



八月三十一日(土曜日)
 今年のキャラバン隊は仙台港から出発です。キャラバン隊に参加した同志はフェリーの出港時間に合わせて各地から集合しました。皆いつも顔を合わせていますが、今年は令和最初のキャラバン隊であり、九月三日の「北方領土奪還祈願祭」に松尾会長がお見えになることから同志の顔には闘志みなぎる気迫が感じられました。十九時四十分に出港したフェリーの中では今回のキャラバン隊の行程と領土奪還の思いを再確認しました。
九月一日(日曜日)
 船中で一泊した翌日の午前十一時に苫小牧港に到着です。港で合流した北海道本部の同志ともに出発式を行った後、北海道本部の街宣車と合わせて四台の街宣車が隊列を組んで出発です。街宣車から流れる日本青年社の社歌が北海道の大地に心地よく響きわたり、その歌を聞いているだけで北方領土奪還の思いが胸に込み上げてくるものを感じながら今日の宿泊地である十勝幕別温泉に到着しました。
九月二日(月曜日)
 午前十時、十勝川を出発。十二時に釧路市の和商市場に立ち寄り昼食と休憩をとって午後二時に出発。十七時に根室市に到着しました。明日は北方領土奪還祈願祭の本番ということから高ぶる気持ちの抑えながら明日の予定確認をして早めに就寝しました。
九月三日(火曜日)
 午前五時三十分、今日の北方領土奪還祈願祭に備えて先発隊が奪還碑と周辺清掃のために出発。同八時三十分、キャラバン隊本体が日本の最東端である納沙布岬に向けて出発しました。現地では先発隊と合流して街宣車を定位置に配置し、国旗「日の丸」と社旗を天高く掲げるなどの準備を終えたところに、松尾会長をはじめ執行役員の方々と足立奉賛会の方々がお見えになりましたので。松尾会長からキャラバン隊の労をねぎらう温かいお言葉をいただき、九時三十分から「北方領土奪還祈願祭」と北方領土奪還のシュプレヒコールを声高らかに挙げることが出来ました。この日は例年になく汗ばむほどの好天に恵まれたことから、納沙布岬から北方領土の貝殻島(歯舞群島の一つ)をはっきりと見ることができました。目前にある近て遠い北方の島を見ていると、北方領土が松尾会長をはじめとする私たちに「一日も早く取り還してください」と叫んでいるように思えて目頭が熱くなり、このキャラバン活動は北方領土が還るその日まで絶対に続けていこうと思った瞬間でもありました。納沙布岬での活動を終えた私たちキャラバン隊は松尾会長ご一行をお見送りしてから、次ぎの活動を遂行すべく今日の宿泊地である釧路市の阿寒湖に向けて出発。午後五時に到着した夜はささやかながら祈願祭を無事に終えたことにご苦労様という思いを込めて杯を挙げました。
九月四日(水曜日)
 午前九時三十分、今日は丸一日移動日です。阿寒湖に分かれを告げて一路札幌です。途中何度か休憩を入れながら走り続けて午後六時に札幌市に到着しました。この日はキャラバン隊のメンバーも疲れが出てきたのか明日の札幌街宣に備えて早めの休養をとりました。
九月五日(木曜日)
 午前九時、札幌のホテルを出て市内にある北海道神宮に向いました。北海道神宮では十時から厳粛に昇殿参拝を行なった後、三車輌の街宣車が市内一円で北方領土早期奪還を訴える活動に取り組み、一車輌が大通公園で二時間にわたる停止街宣では千葉州時会長と大久保叡統括長から素晴らしい街宣を頂きました。私も街宣車の上から北方領土奪還を訴えさせて頂きましたが、思うように話しがまとまらず、やはり沢山勉強して少しでも先輩弁士のような演説ができるように日々精進しなければいけないと改めて実感させられました。そして札幌市内での街宣活動を終了の後、キャラバン隊の役員は恒例となっている在札幌ロシア総領事館を訪問して北方領土問題に関する話し合いと早期返還を訴えて参りました。これにてキャラバ
ン活
は全行程を終えて一路苫小牧に向かい、その日の夜のフェリーに乗船し翌九月六日(金曜日)に仙台港に到着して解散式の行った後、それぞれに帰路につきました。
 今回のキャラバン隊の活動を終えて、いくつかの反省点がありました。新たな課題が残りましたが、それは来年に向けて改善を図って今年よりも更に意義のある素晴らしい活動にしたいと思っておりますので皆様には今後とも今まで以上のご指導をお願い申し上げまして私の報告とさせ頂きます。