殉国七士墓前祭 四月二十九日 

四月二十九日(昭和の日)、第六十八回「殉国七士墓前祭」に参加された皆様にはご苦労様でした。
 日本青年社は毎年四月二十九日に愛知県西尾市の三ヶ根山山頂に祀られている殉国七士墓前祭に参加していますが、筆者は今年二回目の参加となりました。
この墓前祭の多くの参加希望者の中から、参加させて頂いたことに、松尾会長を始め日本青年社の諸先輩方にの感謝の限りであります。
 墓前祭に参加して、愛知県三ヶ根山山頂に眠る殉国七士の御霊は、なぜA級戦犯の汚名を着せられて極刑を受けなければならないのかと考えてしまいます。
 先ず、私たちは戦争を知りません。教科書にあることが戦争を知る切っ掛けでしたが、昨年始めて三ヶ根山殉国七士墓前祭に参加したことにより、改めて戦
争に目を向けるようになり、昨年の機関紙「青年戦士」四四三号に掲載された澤井副会長の記事を何度も読みました。現在の社会においてはとても考えられな
い事が、戦後七十三年という月日が経っている今も見直されていないことに苛立ちさえ感じます。
 戦後の日本に向けられる世界各国からの声を沢山読みました。日本が戦ったことで欧米列強によるアジアの植民地が解放されて多くの国々が独立を果たした
話などですが、軍事力を捨て平和な国創りと経済発展をなしえた日本を世界が認めているならば、日本は今こそ正しい歴史を見直すべきではないでしょうか。
 戦争が起きるということは、そこに原因があるはずです。その原因を解決すれば戦争は起きないでしょう。また、原因があって起きた戦争を、なぜ戦勝国が
敗戦国を一方的に断罪するのでしょうか。戦いに負けた日本を悪と断罪した東京裁判は正しいのでしょうか。
なぜ戦争に勝った方が正義で、負けた方が犯罪者なのでしょうか。
 広島、長崎へ原爆 を投下し、日本の各都市を無差別に空爆して大勢の日本人を殺したアメリカがどうして正義なのでしょうか。
 戦争の話ばかりになってしまいましたが、日本青年社が取り組む、歴史の真実を明らかにする「東京裁判再審請求署名活動」の意義を知ることで戦争の真実
を学ぶようになりましたが、戦後日本の教育の中で消えてゆく真実の歴史、崇高な日本精神と伝統文化の欠如などを考えたとき、殉国七士廟に眠る七士の英霊
の汚名を晴らすことは、正しい歴史の真実を明らかにすることにつながる大きな運動だと思います。
 そして、今考えることは、運動に参加する意味や、日本の歴史の真実や日本精神の文化を、今に生きる者として次代の人たちに伝えて行くことだと思います
し、この運動がいつの日か大勢の人に認められ、三ヶ根山山頂に眠る殉国七士の御英霊が、安らかに眠ることができる日が来ることを願って止みません。
足立奉賛会 代表 田 中 宏 往