平成二十九年
日本青年社年頭総会

平成二十九年度 日本青年社年頭総会
 年頭総会は、午後一時、篠塚栄一組織局長の指揮による国民儀礼で開会。齋藤茂男顧問の開会挨拶に続いて、松尾和也会長が
 「本日は、神武天皇が即位されてから二六七七年、わが国の建国を記念する日であります。そのような日に毎年われわれ同志が一堂に会して、年頭総会が開
かれるということは素晴らしく誠に大きな意義のあることだと思っています。

 さて話は変わりますが、最近の新聞、テレビ等のメディアを通して報道される内容は、大変社会が緊張し混乱する厳しい毎日が続いています。そのような 中、我
々日本青年社は多くの同志の固い結束と団結のもとに一歩一歩確実に前進しながら進化しております。そのような折の昨年、新たな民族運動を視野に入れた、
役員、執行部皆様方が大変な苦労の末、約三年の歳月をかけて、これからの先を見据えた民族運動の基盤を作ることに専念をしてまいりました。
そして設立されたのが省庁から認可を受けた「日本総合協同組合」であります。今は皆様方の肌で感じるまでは至っていないとは思いますが、二年、三年、五年、
十 年後には、かならずや社会に役立つ立派な存在になるものと確信をしております。昔の言葉に「這えば立て立てば歩めの親心」がありますが、どうかこの組合
を皆様の手で、ゆっくり立派な社会の産物になるように育てて頂くために、皆さんお力を終結していただきたい」と挨拶した。

 続く来賓挨拶では、作家の大下英治氏が「安倍総理は、第一期目に六年かけて憲法改正に挑むという覚悟でスタートしたんですけど一年で放棄することになり
ましたが。現在の安倍政権を見ますとまるで別人です。自信に満ちて、そして三分の二の改憲ができる勢力も確保しました。私は一月に「安倍官邸、権力の正体」
と言うものを安倍総理のインタビューを交えて本にしました。そしてTTPもうまくいくと思っていたところに、トランプという人が出てきまして大きく狂いました。これは
文字通り世界的な乱の始まりです。

 そこで改めて考えてみますと私は三十六年前にトランプを書いているんです。何で書いたかといったら、横井英樹さんのホテルニュージャパンが火事になった後
、一番最初に「わしが買おう」と言って出てきたのがトランプだったんです。あそこにトランプタワーを建てようといって出てきたんです。今から考えますとあそこにト
ランプタワーを建てておれば日本への理解がもっと深まったと思うんですけど、でも改めてトランプの登場は何を意味するかといったら、それは日本青年社が大き
な意味を持つんですね。一つは尖閣問題、もう一つはロシアとどうなるか。この二つは日本青年社が最も早くから動いたことです。(中略)

 私は去年、田中角栄の本を一年間で七冊出したんですが、その時、この尖閣の問題が出て来るんです。田中の角さんが中国に行った三日目に中国のナンバー
二の周恩来と話したとき、突然角さんが尖閣はどうするかねと言って周恩来に呼びかけたんです。そのそばにいたのが大平正芳さんです。

 大平正芳と言う人が外務大臣だったんですが身体が凍ったそうです、尖閣問題をここで出したら日中国交回復はこれで毀れたと思ったそうです。それで角さん
は何でこんなこと言ってしまったんだろうと、はじめから尖閣問題は微妙すぎるから今回にテーマにすまいという約束だったから、前の日に首相官邸でその話しを
詰めていかなかった、それなのに角さんが突然出したもんだから、もうこれで終わったと思ってそうです。(中略)その時に周恩来が、その尖閣の問題は今回でな
くて次の世代のリーダーたちに知恵者がでるだろうから、そこに任せましょうといってやっとくぐりぬけたんですけど、その尖閣問題はずーっと尾をひいておりますけ
ど、何をおいても、その中で、大胆にいろんな抵抗がありながら、しかもあそこに上陸することは非常に危険だと思うんですが、日本青年社があそこに灯台を建て
た、ということが、今になって改めてこのトランプの登場によって揺らぐ世界において見直されます。

 もう一つはロシアですけど、今、安倍さんも苦労しております。中々しぶとい相手です。それもトランプの登場によってまた変化をします。その中で考えますと、これ
も改めて日本青年社のやってきた大きな意義、歴史的な意味が問い直されております。同時に、これだけ世界が乱れてくると政府だけに任せておくわけにはいき
ません、それにおいても日本青年社の運動は一層大きな意味を持ちますので皆さんもどうぞ頑張ってください」。と挨拶した。

 続いて登壇した徳川光康先生は「今日は建国の日ですから、日本の国体について少しお話しします。
 神武様が建国されてから今日に至るまで王権を頂点とする日本国家ですが、諸外国のように専制政治とか王を主体とした絶対主義というような政治は日本では
行われてきませんでした。常に摂関家、あとは将軍家など、お上の任命する組織と個人に政権がゆだねられて、今まで政権が運営がされてきています。この政権
の最大の利点は何かというと、いかに執政、悪政、大概の戦争で敗戦をしても、この責任はお上には絶対に至らない。執権である政治の長が責任を取って終わる。
それが日本の利点です。

 この国体は建国以来いままで一度も崩れることなく行われてまいりました。明治の維新によって摂関家や将軍家というものは廃止されましたが、新たに政党政治
による議会政治が導入され、彼らもまた天皇による任命と承認がなければ頂点に立てない状況です。

 このナンバー二による日本の運営、この国体と言うものをこれからも守っていかなければなりません。それができるのは日本青年社とそこに心を寄せる人々、そ
の熱意と義務化によると思います。これからこの国体の護持宜しくお願いいたします」。
と挨拶があり、
 聖寿万歳は元防衛省大臣官房・井上康史先生が音頭をとったあと、弁護士・門西栄一が「最近とランプ大統領の名前を聞かない日がありません。連日テレビに、
色んな番組にトランプのニュースが流れています。それで私ビデオにトランプに関する番組を録画しておりますがその中に、ご存知かと思いますがBS1で世界の
ドキュメンタリーをやっています。その中で強欲のスーパースター、トランプ、そういう番組があります。

 中身は正に若いころの不動産実業家当時の色んな内容が触れられていまして非常にダーク、強欲だということでした。そういった面でいまアメリカ大統領が今後
のアメリカあるいは世界の政治に関わることに期待はしておりません。不安がいっぱいです。(中略)

 大下先生のお話しの中に日本青年社が、尖閣問題そして北方領土問題、それに今まで果たした役割について大変評価されここでも述べられております。非常に
私も感銘いたしました。今後も日本青年社の益々の発展と活躍を記念するとともにここにご参集の皆様方のご健勝ご活躍を祈念して杯を上げたいと思います」。
と述べて乾杯となった。



大下英治氏 徳川光康先生 井上康史先生 弁護士・門西栄一氏