夏季 全国代表者・役員会議報告

七月二十四日(日)、東京九段の靖国会館において平成二十八年度第三回「夏季 全国代表者・役員会議」を第一部、第二部に分けて開催した。
 会議第一部は、新たに改正された新役員紹介、亀田晋司副会長による日本青年社代表挨拶に続き、小林明全国社友会会長、千葉州時各県奉賛会会長挨拶、山 本正實理事長による新役員代表挨拶があり、第二部では松村茂夫議員同志連盟会長による講演、大久保叡統括長による機関紙「青年戦士」四四〇号の記事説明 があった。

第一部
 午後一時三十分、石塚知巳行動隊長の指揮による国民儀礼の後、日本青年社がその前身である楠皇道隊を結成してから今年で五十五年を迎えたことを機に改 正された新役員紹介と亀田晋司副会長の代表挨拶によって会議を開会した。

 次の平和祈念公園各県奉賛会・千葉州時会長は、六月二十日、タイ王国カンチャナブリ県の「平和祈念公園において斎行された第四十二回春季大祭の御礼に 続いて、靖国神社に祀られている先人英霊に、今を生きる私たちは感謝の誠を捧げなえなければならない。私はタイの平和祈念公園の各県奉賛会会長として微 力ではございますが今後とも頑張って行きたいと思っております」と挨拶した。

 新役員代表挨拶では、山本正實理事長が「この度の役員改正で新役員の大役を仰せつかりました私たちは、その責任の重大さを心に刻み先輩各位並びに社員 の皆様のご助言を仰ぐとともに皆様のご協力をいただきながら責務に邁進してゆく決意であります。
 今までなかった理事長職を仰せつかりました私は、この機会に理事会を設置し、その上で日本青年社の更なる活躍、発展に向けて磐石な体制を構築したいと 思います。
 また、我々日本青年社の活動の基礎には、先人、先輩の教えである礼には礼を尽くし、慈愛の心をもって弱気者は身を挺して助け、それを当たり前として自らを語らず、志を持って行動し、そして正義を全うする、その日本人としての資質を継承することにあると思っています。
立場や力の弱い者を利用したり、貶めたり、そういったことをするのではなく、手を差し伸べて皆々が発展成長し、共栄共存をできるように協力し合う、自己の利益のみを最優先する、そういった考えや発想を捨てることが肝心だと思っています。
そして日本青年社は今後も記憶と歴史に残るような活動や運動を目指します。志を一つにして一歩一歩、 ともに歩み続ければ、その先には必ず結果がついてくるはずです」と挨拶して第一部を終了した。

第二部
 会議第二部は、議員同志連盟・松村茂夫会長の講演で始まった。(下記記事参照)
 講演に続いて大久保叡統括長が、「機関紙『青年戦士』第四四〇号(七月号)を読んで」と題して、日本青年社は義務と責任において結果のだせる運動を 行っています。その一つは昭和五十三年の建設から二十七年間、我々が保守点検を続けながら日本の領土主権を守り続け、平成十七年に国に移譲した尖閣諸島 魚釣島の灯台です。(中略)
 平成二十一年にロシアを訪問し、モスクワでプリマコフ元首相、下院議員、ロシア外務省などと会見し、サンクトペテルブルグでは大学生と対話集会を実現 して日ロ両国政府による領土返還交渉の扉を開いたが、今まさにその成果がでようとしている。
愛知県三ヶ根山の慰霊祭もタイの神道平和祈念公園も、それぞれに成果がでています。建立二十周年の時には、在タイ日本大使館より一等書記官が参加しました。これも一つの結果がでています。(中略)
 平成二十二年に横浜でAPECが行われたとき、私どもはAPECの会場近くでのデモ行進を申請しましたが、神奈川県警に会場から離れたコースに変更されました。
ところがデモ行進当日の朝、神奈川県警の幹部から「日本青年社のコースは皆さんが申請してきたコースを通ってください。APECの会場近くを 通ってもいいですよ」といわれました。
これも日本青年社の日々の運動の成果ではないかと思います。
また北方領土返還運動で毎年北海道へ赴いている中で、ロシアの総領事館を訪問しますが、二度目か三度目の訪問の時、総領事から当日はウラジオストックで開催される首脳会議に全員が行くために総領事館を閉めるのでお会い出来ませんという返事でしたが、その二日後、その総領事から、当日はウラジオストックで作業を終えたら、次の日、六本木の大使館によってから札幌へ帰るのでお会いできます」と連絡がありました。そして、その総領事がいうには「私にはどうして日本青年社の人と会わなければならないのかわからないが、本国からウラジオストックでの作業を終えたら、東京六本木の大使館に寄り、次の日に日本青年社の人間と会え」という命令がでたということでした。
そして二日後に総領事と会った。このときも総領事からは「なぜ我々が忙しい中、日本青年社の人間と会わなければならないのですか」と聞かれました
が、我々にもそんなことわかりません。しかし、ロシア本国の外務省がこういう命令を出したということは、我々をいかに重要視しているかということの証で あった。
 もう一件、今年七月の機関紙(四四〇号)に掲載された全国社友会・小林会長の暑中見舞の記事の一部を朗読した後に私の考えをお話します。 
 小林会長の記事に「日本青年社の皆様には平素より日本青年社の綱領に基づき、民族運動に邁進され、我が国民(くにたみ)を守るための一心で日々ご活躍されていることは頼もしい限りです。
 また、桝添問題から発した政治と金の問題には、今まで無関心だった国民も、本当に怒り心頭です。不正を暴く手段は我々に賽を投げられ、期待されている のではないでしょうか。このような不正を今まで薄々判っていても、お互い見ぬふり、知らぬ不利をしておりましたが、ここで一気に、これでは駄目だという
機運が国民の間に盛り上がり、一人一人では無力だという諦めの気持ちが、我等、日本青年社に大きな期待を寄せているのではないでしょうか。
 全国各支部、同志同友の皆様には、今一斉に蜂起して、まさしく、わが国民を守る為に、不正腐敗を徹底的に叩きのめし、日本青年社としての新たなスタートを切ろうではありませんか」。
これは正に小林会長が病気をされて苦しんでいる中、国の民、テレビ、マスコミ等を見ながら感じたことを我々に提案しているのではないか。そして我々一人ひとりが、各本支部ができることではないのかな、と私は思ったわけであります。
というのは、日本青年社が取り組む国益にかなう色々な運動は、各本支部でも取組むことのできる国益にかなう運動ではないのかと思っています。そして、この記事は、元都知事の桝添さんにも触れているように、桝添さんの件も、兵庫県の県会議員、あるいは富山県の県議会議員なども正に血税を無駄遣いしたことです。
私も地元の山梨県議会、甲斐市議会 を調べました。
 山梨県議会では約十年ぐらい前、ある議員の政務活動費の不正ということでオンブズマンに暴露されました。また三年ぐらい前にもこいうことがありました。いずれも返金していますが、こののようなことから私も色々調べたところ、甲斐市の市議会では政務活動費が月に一万円だそうです。正に新聞と電話代でした。もっとも、これ以上書いても同じだから出さないのかなと思いました。山梨においては、この二つを調べただけですが、皆さんの地元でも資料を見ることができると思いますので、各市町村でもこういった運動をすることによって、その人たちの心が育つ、そして我々の日本青年社の活動は、国益、こういうことを守るんだということを伝えていっていただきたいと思って今回時間をいただきました。」と述べて会議は閉会した。

講 演
松村茂夫議員同志連盟会長
 今日の講演は二つに分かれています。一つは、皆さんは覚えておきたいことや自分の信条にしたいことをどのように覚えていますか?
私はトイレに貼ってあるんです。それで私は今朝トイレ見てきました。トイレというのは私が毎日使う私だけの書斎なんです。そこにはいっぱい紙が貼ってあります。
明治天皇の御製とか和歌が十一枚ありました。それから安岡正篤さんと新渡戸稲造の一日一言という本が一冊ずつあります。それと新島襄さんの詩が書いてある新聞の切抜きです。梅の花の話です。庭上(ていじょう)の一寒梅(いちかんばい)笑って風雪を侵して開く 争わずまた力(つと)めず 自らを占(し)む百花の魁(さきがけ)というんです。
 庭に梅がある。まわりは凍るほどしびれるほど寒い。何も動き出さない。そういう中で梅が凛と咲くんです。その梅が力んだりとか争ったりして咲くんではなくて自然に自ずから咲く。自ずからの先駆け、自然にかぐわしく清らかにぱっと咲くという新島襄さんが詠った詩です。
貼ってあるのは和歌が多いんですが天皇陛下の御製が中心です。これは昭和天皇陛下の御製です。「身はいかになるせも戦とどめけり ただふれゆく民を思いて」。
次は明治天皇の「世とともに語り伝えよ国のため 命を捨てし人のいさおを」それと「いかならむ時に会うとも人はみな 誠の道を踏めと教えよ」これも明治天皇です。「何事も思うが儘にならざるがかえりて人の身のためにこそ」、何でも思う通りにいかない、でも思う通りに行かないのがかえって自分のためになるというお詩です。
こうい詩もあります「見ん人のためにはあらで奥山におのが誠を咲く桜かな」、自分の誠の姿を誰が見てようが見ていまいが、そっと凛と咲く山の桜だよという詩です。
 そして、先日松尾会長が『過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる』ということを私におっしゃってくださいました。『過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる』、こういう素晴らしいと思うものをトイレに貼って毎朝、座って見るんです。これは自分にとって最高の朝の出発です。まずこれが一番目です。
 次は、今お話しした言葉は品があるし、格があるし、美しい、何でこういうのは美しいのかと思いますか?何で心に響くんだと思いますか?それは善なんです。善と悪の善なんです。では何が善で何が悪か、これ難しそうですが、実際は何が善で何が悪かというのは簡単なことなんです。
 何が善かというと宇宙自然の法則です。宇宙自然の法則、この法則に則っているのが善なんです。宇宙自然の法則に反逆したり阻害したりするのが悪なんです。これで大体あっていると思います。それで宇宙自然の法則とは何なんだというと、生成化育というんです。ものを育てる、ものを調和させる、そういうのを宇宙自然の法則というんです。その法則にしたがって人間の歴史も地球の歴史の進んでいるんだと私は思います。これを育てる。成長させる。調和させる。
これを潰したり逆行させたり阻害するのが悪です。そして法則というのは決まりです。ルールですから義務と責任がセットなんです。
ものを育てる、育む、調和させる、そういうルール、そのための義務と責任があるんです。その義務と責任の中に自由と権利があります。逆にこの法則というものを考えないで、自由と権利を主張していく、それを先にもってくると大体不幸な結末にしかならないと思います。
 政治もそうです。社会もそうです。人間の関係もそうです。この生成化育、宇宙自然の法則、育てる、調和させる、それに則っているかどうか、そのために
自分が何をすべきか、ここが基本ですね。それで義務と責任に生きたのが解りやすい形としては武士道だと思います。武士道の美しさ、それは義務と責任に生きたからです。そして更に加えてですね、自己犠牲もいとわないという熱い思いを持っているのが私たち日本青年社だと思っています。
 それと今年三月に亡くなった杉山洋さんは素晴らしかった。今も私たちの中に生き続けているんじゃないでしょうか、杉山さんにはロシア訪問団長を務めて
いただきました。敬愛する杉山さんがロシア訪問の決意表明の中で宣言したことがあります、それが今回の青年戦士に載っております。「日本の政府、国民がやりたくてもできない問題を自からを犠牲にしつつ困難に立ち向かうことを結成以来の精神としてもち続けてきたのであります」杉山さんの宣言文の言葉です。政府や国民がやりたくてもできない問題を自分たちを犠牲にして困難に立ち向かってそれを結成の精神にしてきたというんです。善でありながら正義でありながら言いたくても言えないこと、やりたくても出来ないこと、これを勇敢に実践し、あるべき形を示してきたのが日本青年社です。
 優しさも、勇気も、思いやりも、力強さも、どんどん膨らんできます。人生は生きるに値する。自己犠牲にも値する素晴らしいものだと思います。
 結びに入ります。過去もあんなこともあった、こんなこともあった、過去も明治維新からの過去もあります。そして未来、明日という直ぐの未来もあります。五年先も十年先もある、過去や未来と言うものを静かに腹に収めながら大切なのは今です。だから今、ここ、自分が生きてるいのは今です。今ここに全力です。悔いのない力を注ぎましょう。そして全ては自分です。全ては自分の中にあります。境遇が悪い、恵まれてない、すべてを受けてるのは自分でしょう。
傲慢になっておごるのも自分、謙虚に周りの人を大切にするのも自分、全ては自分です。人のせいにしない。今だし、ここだし、自分です、そしてもう一つ急ぐことはありません。力むこともありません。自分に正直でいいんだと思います。 三つですよ。今、ここ、それに全力、全ては自分。そして、急ぐことも力むこともないと思います。そんな生き方をすると無限の力が沸いてきます。一人ひとりに無限の力が沸いてくるし、一人ひとりがとても素晴らしい人に、大切な人に見えてくると思います。
良い毎日を過ごしましょう。