日本政府への抗議・進言状


平成21年12月16日


内閣総理大臣
鳩 山 由 紀 夫 殿

 

平成21年12月15日
日本青年社 総本部


 貴殿は、総選挙において多くの有権者から受けた信託に応えるべく日本国総理大臣として日々ご精励なされている事と拝察いたす。

 我々は祖国日本をこよなく愛し、我が国の国益を求めて闘う日本青年社であります。

 扨、この度の天皇陛下と中国共産党の習近平副主席との会見が、天皇陛下のご体調をお気遣いする宮内庁の「一ヶ月ルール」を無視した官邸の傲慢極まりない要請によって実現した事に対し、我々は強い懸念を抱かざるを得ない。今上陛下は日本国憲法の下、日本国と国民の為に祭祀と公務にご精励され、全国民の深い尊敬の念を集めておられるのである。そもそも政府外交と皇室外交とは根本的に違うものであり、皇室外交とは断じて政治利用を排除しなければならない。それは皇室は権力から離れた存在でならなければならないからである。

 日本の皇室は悠久の歴史の中で、時の権力から距離を置き、超越して存在していた。それ故にいかなる国家的危機をも乗り越えて現在に至っても国民をお護り下さる存在であるのである。我々が一番懸念するのは、小沢一郎民主党幹事長と民主党自身の思い上がりであり、この度の小沢一郎氏の不敬極まりない高圧的な言動に対し、内閣の誰一人として「たしなめる」事が出来ない現実である。

 小沢一郎氏の一知半解の憲法解釈に反論するまでもなく、天皇陛下は国民の代表である内閣の指示に従えという暴論は断じて許されるものではない。民主党政権はまだ始まったばかりであるが、貴殿は国民の忍耐にも限度があるという事を認識すべきである。以上抗議、進言する。