極東国際軍事裁判関係主要事項年表


開廷まで
昭和21年(1946)

1.19…… 連合軍最高司令官は特別宣言により「極東国際軍事裁判所条例」発布
2.15…… 連合軍最高司令官は、極東国際軍事裁判所の裁判官、裁判長任命
4.24…… 極東国際軍事裁判日本弁護団結成
4.25…… 極東国際軍事裁判手続規定公布
4.26…… 極東国際軍事裁判所条例を一部改正公布(判事2名の追加等)
4.29…… 極東国際軍事裁判「起訴状」発布
5.01……弁護団は裁判所にたいし、管轄権、裁判所の構成、裁判官忌避に関する動議を書類申立

開廷後
昭和21年(1946)

5.3………極東国際軍事裁判開廷、法廷成立手続、検事起訴状を朗読
5.6………弁護側による裁判所の構成、裁判官忌避、管轄権に対する動議申立
5.17…… 裁判所における上動議の全面却下
5月中旬…極東国際軍事裁判米人弁護人コールマン海軍大佐以下21名来着(先着数名と合流)
6.4………検察側冒頭陳述、立証開始(一般、満州、中国、日独伊、日仏印、日ソ、太平洋、残虐行為、個人の各段階に区分立証)

昭和22年(1947)
1.24…… 検察側立証終了
1.27…… 弁護側公訴棄却動議申立
2.3………裁判所による公訴棄却動議却下
2.24…… 弁護側冒頭陳述(清瀬)、反証開始(一般、満州、支那、日ソ、日独伊、太平洋、残虐行為、個人各段階に区分反証)
4.9………被告大川周明精神鑑定の結果裁判より除外さる

昭和23年(1948)
1.12…… 弁護側反証終了
1.13…… 検察側反駁立証開始
1.30…… 同上終了、弁護側再反駁立証開始
2.10…… 弁護側再反駁立証終了
2.11…… 検察側最終論告
3.2………同上終了、弁護側最終弁論開始
4.15…… 同上終了、検察側の弁護側最終弁論に対する回答
4.16…… 検察側回答終了、結審、裁判所、判決文の起草に着手
11.4…… 判決文朗読開始
11.12… 同上終了、刑の宣告、裁判終了
11.19… 各被告は連合軍最高司令官に対し再審申立
11.22… 連合軍最高司令官は、対日理事会、極東委員会より判決に対する意見聴取
11.24… 連合軍最高司令官は審査結果に対し「原判決の変更理由なし」と声明
11.29… 広田、土肥原および木戸、岡、嶋田、東郷、佐藤被告の各組は、米最高裁判所に対し再審訴願
12.16… 米最高裁判所、同上(上記)訴願聴取
12.17… 同上終了
12.20… 米最高裁判所は6対1(棄権1、保留1)をもって上訴願却下
12.23… 米第八軍によリ東条元首相以下7名絞首刑執行
12.24… 準A級容疑者19名全員釈放
12.29… 極東国際軍事裁判所閉鎖

昭和25年(1950)
3.7………連合軍最高司令官は回章第五号によリ、巣鴨拘禁中の戦争犯罪人に村し。未決通算、善行特典、仮釈放の恩典附与
11.21… 重光元外相、恩典によリA級戦争犯罪人として初めて仮釈放

昭和27年(1952)
4.28…… 対日平和会議条約発効、巣鴨プリズン日本管理となる

昭和31年(1956)
3.31…… 佐藤元陸軍軍務局長、A級戦争狙罪人の最後として仮釈放(A級全員出所)

昭和33年(1958)
4.7………仮釈放中のA級戦争狙罪人10名(いずれも終身刑)全員残刑赦免(A級完全解消)