平成20年度
新春全国代表者役員会議「新春の集い」を開催

平成20年3月12日


 保守民族派を宣言

 平成20年1月22日、山梨県の石和温泉観光ホテル「慶山」において、本年度最初の「全国代表者役員会議」を午後3時から開催。午後6時より参加者600有余名が一堂に会す中で恒例の「新春の集い」を開催した。
 また会議では、平成20年を機に日本青年社が保守民族派として新たなスタートを切ることを全役員で確認し、午後6時から開宴した「新春の集い」の決意表明にきて、平成20年・日本青年社保守民族派宣言を明らかにした。



「全国代表者役員会議報告」

 午後3時開会の「新春全国代表者役員会議」は、松尾会長の年頭挨拶に続き、司会者から本年の活動方針、平成11年に取り組んだ意識改革から満十年を迎えたことを機に書籍などの出版活動に着手する。平成11年に取組んだ地球温暖化問題は、現在、国際社会での喫緊の課題になっていることから本年は環境問題への取り組みを強化する。近年の東アジア情勢に鑑み、中国の動向と中台問題
を重視し、且つ日本の領有権を鮮明にするために国際局を強化する。日本青年社は本年度より保守民族派を宣言するなど、主な方針が発表された。

 続いて機関紙「青年戦士」(409号)新年号に2ページに記載した本年度の基本方針である「激流に抗して 日本精神の復活を」を、松山榮貴いわき支部長、澤井和美風紀慶弔局長、藤田昭彦組織局長の二十一役による朗読に合わせて、全出席役員が黙読して本年度の基本方針を確認した。

 また日本青年社が既に取組んでいる「戦後体制からの脱却」と「日本精神」を復活してわが国を健全な国家に再建する運動を更に拡大することも確認した。


保守民族派の意義

 杉山洋理論文教局長が、日本青年社が「保守民族派」を宣言する意義を以下のように述べた。

 「日本青年社は本年をもって保守民族派を宣言したことは、日本青年社が本物の政治団体として出発するんだと言う決意を述べたことであります。つまり、私たち日本青年社は平成11年、右翼民族派改革元年と銘打って、自らの体質を変えることに取組みました。それは、当時、私たちを含めた今までの右翼といわれる人たちは、まだまだ多くの問題点があり、国民大衆から顰蹙を買うような存在であったことは否めません。つまり日本青年社は、まず自らが変ることによって新しい民族運動を作って行こうという目的から、今から十年前に右翼民族派改革元年を打ち出し、皆で意識改革に取り組んできましたが、その運動は十年の間に大きな成果をあげました。それは全国社友会という、私たち日本青年社に共鳴し、日本青年社とともに歩む多くの人々による組織を作るということに成功しました。もうひとつは議員同志連盟という組織があります。それは、かつての右翼団体の中で存在し得なかった議員の方々が、私たちと歩調を合わせて日本青年社の運動を支えてくださることになりました。それは偏に私たち日本青年社が、旧来の右翼の概念から脱却し、未来を展望する右翼民族派、正に自らに対して改革を行ってきた成果であると私たちは考えていいと思います。つまり日本青年社は全国社友会と議員同志連盟という素晴らしい両輪を得たわけであります。
 そして、日本青年社は、その両輪に支えられて突き進むことのできるような存在になってきたのであります。しかしながら、まだ日本の中には、日本青年社が日本の国を動かすことができるのか、と思っている人たちが沢山いるわけです。
 私たち日本青年社が目標とする到達点までは、まだまだ道は険しいし、力もまだまだ小さい、ですから本当にこの日本を私たちが動かすという強い思いを具体的に求めなくてはなりません。そのためには今の力を何倍にも何十倍にも押し上げていく、このことを私達は本気になって考えることをここで決意しなければならないのです。というのは正に昨年から堕ち続く日本の政治の大きな変化、国民生活が非常に疲弊しているにも関わらず国の政治は、保守陣営に位置する私たちが批判してやまない、いわゆる東京裁判、この方向にまた逆戻りしようとしているような危機的な状態が現在の状況であります。果たしてこういうものを突破する勢力が日本にあるだろうか、私たちは安倍政権の誕生に非常に大きな喜びを感じたわけです。しかしながら、非常にその基盤というのが小さかった、あっという間に押しつぶされてしまった。つまり私たちを取巻く環境というものは明らかに薄っぺらな要素だといえると思います。私たち日本青年社は常に日本国憲法を変える、そういうことを実現するために戦ってきたわけでありますが、安倍政権のもとでこのような運動が大きく前進するかに見えた矢先、正にそれが今しぼみだしています。しかし、このような状況を絶対に許してはならない、今この国の危機を突破するためには、私たち日本青年社が、議員同志連盟、そして社友会の人たちに支えられながら、本物の民族派として突き進んでいく決意を、新年を迎えた本年度は全員が持たなくてはならない時にきているのだということ、そういうものを時代が我々に求めてるのだということを、日本青年社の各位は自覚をもっていただきたい。
 まず、こういうことが第一に私たちが保守民族派宣言をしなければならない大きな理由だといえます。つまり私たちは平成十一年から右翼民族派として改革を進めておりましたが、この右翼という存在そのものが、まだまだ多くの問題を持ってる、私たちだけでは突破できない色々な問題を持っている、そうじゃなくて私たちはもっと違う力を、今日本にふつふつと沸いている保守派の力というものを、民族派と結合させることによって、一つの大きな政治のベクトルを変える方向に持っていかなくてはならない。その決意表明が、「保守民族派宣言」であります。ですからこのような思いを、ぜひ日本青年社全員の心として、目的を実現するために、今まで私たちの周りに存在しなかった色々な人々を周りに引きつけて、一回りも二回りも大きな力として、ここで再出発したい、そのために私たちは、本日をもって新しい日本青年社に生まれ変わるんだ。こういう自覚と決意を全員で持っていただきたい」
と語った。


平成20年度 日本青年社決意表明を発表

 午後6時開催の「新春の集い」で明らかにする平成20年度の日本青年社決意表明を篠塚栄一行動隊首都群団長が読み上げることで全役員が、日本青年社が平成20年度保守民族派を宣言することを確認した。(決意表明全文はこちら


役員会議の総括

 会議の総括では、箱崎統括本部長が、「昨年の文字、一字で表すならば、それは「偽」(いつわり)ということでございました。松尾会長は昨年私に、日本青年社は何だと思う、日本青年社は兆しだよ、会長の冒頭の言葉にあったように昨年は大きな転換を迎えました。そして今年はそれを土台にして、より一層飛躍する年になるだろうと思います。またそうせざるを得ません。私たちの子供を守るために、この国の礎をきっちり作っていかないと自分たちがこの世の中に生を受けた意味がありません。自分たちが、親が、祖先が引き継いだこの国をよりよい国に、自分の子供、孫に引き継いでいく、それが今を生きる人間全ての義務だと思います。また近年は、世界中がマスメディアの急激な発達と文明の発達により、どうしても人間が人間として生きるのに必要な教育というものが、どこかに放り投げられてしまい、人間は生きるための利便を追い求め、いわゆる権力だとか、お金だとか、というものに振り回されてしまっているような感がいたします。これでは日本にも世界にも地球にも未来がありません。私たちの青年社がいままでに打ち出した自然環境の問題、また倫理、道徳、品格の向上、こういうものこそ、今必要になっている時だろうと思いますし、ここには感謝の気持ちも含まれています。それと和、日本文化は色々な国の文化を、日本流に溶け込ませ発達してきました。世界に冠たる教育、文化、伝統というものをもっているのです。そのDNAは皆さんの血液の中に流れています。どうか明日と言う未来を切り拓くために自分の子供に、その孫に、より良い日本を引き継いでいくために、今年一年、頑張ってください。「実践躬行の精神」、自らの身を以って之を知らしめる、これこそ日本青年社の伝統的精神だと思います。」と総括して閉会した。