タイ王国「平和祈念公園」春季例大祭報告

総本部・時局対策局長 藤田昭彦


 タイ王国の「平和祈念公園」は、わが国が戦後50年を迎えた平成7年、先の大戦において祖国を守るために尊い生命を犠牲にしたあまたの先人英霊に慰霊と感謝の誠を捧げるとともに世界の恒久平和を祈念する施設として建立。以来、今年で14年目を迎えました。本紙では、毎年春と秋の二回執り行う例大祭の様子を、参加者が「同行記」として掲載していますが、「平和祈念公園」は、お陰様を持ちまして明年(平成21年)、満15周年を迎えることとなりました。

 この平和祈念公園は、建立5周年を迎えた平成12年、日タイ合弁の財団法人「二十一世紀文化教育財団」を設立したことに続いて、タイ王室より日本人関係者が、感謝状と記念品を授与されました。同年12月の大祭では、先の大戦における参戦7ヵ国の代表が参列。平成17年には、栄誉あるカンチャナブリ名誉県民賞を受賞。この授賞式はバンコクの陸軍将校クラブで盛大に執り行われるなど、タイ王国では、日本精神が宿る平和の聖地「シントバーク」として多くの方々に知られており、カンチャナブリ県を訪れる世界の国々の観光客は必ず立ち寄り「平和の聖地」となっています。また、今年の春の例大祭は、6月2日、訪タイした奉賛団の皆さんとタイ王国の関係者の方々によって厳粛に執り行なわれましたことを報告いたします。