命の尊さと平和の大切さを未来に語り継ごう
(会報「アジアの新風」掲載記事より)


 アジア和平日本委員会並びに各県奉賛会の皆様には、平成25年11月に開催した平和祈念公園第37回秋季大祭にご参加いただき誠にありがとうございました。

 先人ご英霊に感謝の誠を捧げるとともに世界の恒久平和を祈る同志の皆様と、秋季大祭を厳粛に開催できましたことを大きな喜びとするところであります。

 今にして思い起こせば、19年前の平成7年(1995年)、私たちは我が国が迎えた戦後50年の節目に、先の大戦において家族を護るために祖国を護るために、遠い異国の地で尊い生命を散華した何百万同胞の犠牲があったことを、今に生きる日本人として片時も忘れてはならないという想いが、日本の魂宿るタイ王国の「神道平和祈念公園」の建立に結びついたことはいうまでもありません。

 平和祈念公園も年を重ねるごとに、その存在は多くの人たちに知られるようになり、タイ王国を訪れる日本人には、戦後失われた日本精神復活の原点として、各国から訪れる人たちには、二度と忌まわしい戦争がおきることのない世界恒久平和を発信するシントーパークとなり、平成22年(2010年)には、地元カンチャナブリ県の教育資産に認定されたことに続いて観光地に指定されたばかりでなく、現在はタイ王国政府が、カンチャナブリ県に数ある先の戦争の「負の遺産」の一つとしてユネスコに世界遺産登録の申請手続きを進めているとのことです。

 このように平和祈念公園は名実ともに日本とタイ王国との信頼と友情の絆を結ぶ日タイ文化交流の架け橋となり世界恒久平和発鐘の地となりました。

 来年の平成27年は、戦後70年を迎えることから世界の国々は記念式典の準備に入っておりますが、私たちは戦後70年の節目を迎える平和祈念公園建立20周年記念事業の一環として、まだ見ぬ未来の子供たちに命の尊さと、平和の大切さを語り継ぐために、公園の隣地にタイ王国の国技であるタイ式ボクシング・ムエタイジムを開設し、日タイ両国の青少年の健全育成と文化交流を強化する活動に取り組んでいるところです。

 平素より奉賛活動にご協力をいただきます皆様には紙面をお借りしまして昨年の平和祈念公園秋季大祭の模様と近況をご報告申し上げて御挨拶と致します。


一般社団法人
タイ国カンチャナブリ県
平和祈念公園奉賛会
日タイ合弁財団
二十一世紀文化教育財団(タイ国承認)




追 憶

この地を訪れる
あまたの同胞達よ
気付いて欲しい
我々があったことを
忘れないで欲しい

かつて家族のために闘い
祖国のために闘い
尊い生命を散華された
我々の先人同胞の
辛く悲しい想いを
今に生きる私達は
感謝の誠を未来永劫に
語り続けて行きたい

そしてその時代を
次の時代に継承し
平和祈念慰霊碑を支える
台座に銘記された
勇気ある同胞のことをも
なぜならばそれこそが
日本人の精神だからだ
戦争が無くなる
その世紀を築くために

日タイ文化交流会館